更年期障害の治療を受ける病院・クリニックの選び方

更年期のお悩みを相談されたとき、婦人科の受診をお勧めした方が良い場合があります。

 

 

そのような時に更年期障害の治療を行う近隣の婦人科をクライアントと一緒に探すためのポイントを書きました。

 

 

 

更年期障害の治療を受けるための婦人科の選び方

更年期は、女性のホルモンバランスが大きく変化する時期であり、さまざまな身体的・精神的な症状が現れることがあります。

 

 

更年期障害の症状は個人差が大きく、適切な治療を受けることで生活の質(QOL)を大きく向上させることができます。

 

 

 

そこで重要なのが、その人に合った婦人科を見つけることです。

 

 

 

1. 更年期障害の治療を受けるために、どの病院・クリニックを選ぶべきか?

婦人科にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

 

 

まずは、大きな病院とクリニックの違いを理解しましょう。

 

 

① 大学病院・総合病院の婦人科

 

メリット:

 

高度な医療を受けられる

 

他の診療科と連携して診療を受けられる(内科・心療内科など)

 

最新の治療や検査が可能

 

 

デメリット:

 

初診の際に紹介状が必要な場合が多い

 

予約が取りにくいことがある

 

医師が固定されず、診察ごとに違う場合がある

 

 

大きな病院は、更年期障害の症状が重く、さまざまな検査や治療を受ける必要がある場合に適しています

 

ただし、初診時には紹介状が必要な場合が多く、受診のハードルが少し高くなることがあります。

 

 

 

 

② クリニック(個人の婦人科医院)

 

メリット:

 

予約が取りやすく、通いやすい

 

同じ医師に継続的に診てもらえる

 

アットホームな雰囲気でリラックスしやすい

 

 

デメリット:

 

設備が限られており、専門的な検査が難しい場合がある

 

更年期治療に特化していない場合がある

 

 

クリニックは、自宅や職場の近くにあり、気軽に通えるのが大きな利点です。

ただし、更年期医療に特化しているかどうかは、事前に確認する必要があります。

 

 

2. どのような医師を選ぶべきか?

 

 

婦人科の医師の中でも、更年期障害の治療に詳しい医師を選ぶことが重要です。

 

 

以下のポイントを確認しましょう。

 

① 学会の専門医資格を持っているか

 

 

更年期医療に詳しい医師かどうかを見分けるために、「日本女性医学学会認定の専門医」や「日本産科婦人科学会認定医」の資格を持っているかを確認するとよいでしょう。

 

 

これらの資格は、更年期障害を含む女性の健康管理に関する専門知識を持っていることの証明になります。


もちろん、資格がなくても更年期障害の治療を熱心に行っている医師もいます。

 

 

友達などからの情報も集めてみましょう。

 

 

② 病院・クリニックの公式サイトをチェックする

 

 

病院やクリニックの公式サイトには、医師のプロフィールが掲載されていることが多いです。

 

そこで、以下の情報をチェックすると、より安心して受診できます。

 

 

 

 

3. 更年期外来や女性外来があるか確認する

最近では、更年期障害を専門的に診療する「更年期外来」や、女性の健康全般を診る「女性外来」を設けている医療機関も増えています。

 

 

 

① 更年期外来とは?

 

更年期外来は、更年期障害に特化した診療を行う外来で、ホルモン補充療法(HRT)や漢方療法など、患者に合った治療を提供してくれます。

 

 

更年期障害の症状が強い方には特におすすめです。

 

② 女性外来とは?

 

 

女性外来は、更年期障害に加え、生理不順や月経前症候群(PMS)、骨粗しょう症など、女性の健康全般に関する診療を行います。

 

 

体調不良の原因が更年期かどうかわからない場合でも、女性外来を受診すると適切な診断を受けることができます。

 

 

 

4. 実際に受診するときのポイント

 診療がスムーズに行き、適した治療を受けることができるようにサポートしましょう。

 

 

     受診前に症状を一緒に整理する

 

医師に相談する際、自分の症状を整理しておくとスムーズに診療が進みます。

 

 

例えば、以下のように記録をつけておくとよいでしょう。

 

 

いつからどのような症状があるか?(例:3ヶ月前からほてりが強くなった)

 

 

一番つらい症状は何か(夜ほてりが出て目が覚めること)

 

 

生活にどの程度支障が出ているか?(例:夜眠れず、仕事に集中できない)

 

 

それぞれの治療のメリット・デメリットを紹介しどんな治療を希望するか?(例:漢方がいい、HRTに興味がある)

 

 

このような内容を聞いて整理することができれば、医師側もクライアントの状況を理解しやすくなります

 

 

 

② 最初の診察で確認すべきこと

 

 

初診時には、以下の点を医師に確認しておきましょう。

 

 

どんな治療法があるのか?

 

 

副作用の可能性は?

 

 

治療にかかる費用や期間は?

 

 

治療方法には、ホルモン補充療法(HRT)、漢方、生活習慣の改善など、さまざまな選択肢があります。

 

 

医師と相談しながら、自分に合った治療を選びましょう。

 

 

 

 

5. まとめ:自分に合った婦人科を見つけよう

更年期障害の治療を受ける際は、以下のポイントを押さえて婦人科を選びましょう。

 

 

 

大きな病院かクリニックかを選ぶ

 

更年期医療に詳しい医師を探す

 

「更年期外来」や「女性外来」があるか確認する

 

医師の専門資格や治療方針を確認する

 

受診前に症状を整理し、質問を準備する

 

 

 

 

適切な医療機関を選び、早めに受診することで、更年期のつらい症状を軽減し、快適な生活を取り戻せる可能性が高まります。

 

 

 

クライアントに合った病院を一緒に見つけ、自分の更年期ケアを続ける中で治療を継続できるようにサポートすることができます。