
ある年代になると指が腫れていたり、赤くなっていたり、痛かったり、曲がっていたりすることがあります。
ネイルをしていると、そんなことに気が付くこともあるかと思います。
そしてネイルを施行しようと指を触ったり、あるいは引っ張ったしたら「痛い!」といわれてびっくりしたという経験もお持ちではないでしょうか?
あるいは痛くても我慢しているかもしれません。
指が腫れているし痛くて・・と相談された、どのように答えていいのかわからないといこともあるでしょう。
特に「更年期症状で痛いのよ‥」と言われたりすると更年期のことはよくわからないし、なんと返したらよいのかわからなく話をそらしたということもあるかもしれませんね。
そもそも指が痛くて、ネイルをしたいけどできない・・という人もたぶん大勢いると思います。
実は、更年期症状の一つです。
これは女性ホルモンのエストロゲンが減少することが影響しています。
症状が出ているのにそれを知らないでいつものように関節を触ると、お客様に痛い思いをさせてしまいます。
一度痛い思いをすると、そのお客様はもう来店しないかもしれません。
逆に指の痛みを気遣って工夫をしてくれたり、手早く施行してくれたらお気に入りのネイリストになれることでしょう。
ネイリストさんには、爪や指の状態からみた健康へのアドバイスをしてもらえたらいいと思っています。
ぜひ次のような話や工夫をしてみてください。
施術時の工夫:
関節の痛そうなところを避け柔らかいタッチで指を扱う、引っ張らない
①時間を短縮するため、効率的に施術する
②待ち時間や施術中も逆の方の手を温める(ホットパックや温浴)
③施術者の手も温める(手をこすり合わせる、お湯で手を洗うなど)
道具の選択:
①柔らかいブラシやシリコン製ツールを活用
②肌に優しいネイルプロダクトを選ぶ
お客様とのコミュニケーション:
①「痛みがあるか」を事前にヒアリングする
②「どこを触ると痛いか、どこなら痛くないか?」を聞く
③急性期でなければ指をさする、手のひらでくるんで温める (こんな心配りがあると嬉しいでしょう)
④関節に触れる時は「触りますよ」と声をかけるなど施術中も細かく確認する
また更年期の女性は症状で辛いことや困ったことを聞いてほしい、聞いてくれるだけでいいと思っている方がほとんどです。
ネイルをしながら、そんな話を聞いてくれたら本当に救われます、また来よう、この人を指名しようと思うでしょう。
何か答えなくては・・とか、いい方法をアドバイスしなくては・・と思う必要はありません。
「そうですね、痛いですね、辛いですね」と言いながら聞いてあげてください。
ただ、もう一歩進んで正しい知識があればアドバイスもしてもらえると、さらにいいな・・と思っています。
そして実はお客様は更年期の症状と知らずに悩んでいるかもしれませんし、他の症状でも悩んでいるかもしれません。
更年期の症状だと知っていても、どうしたらいいのかわからないで困っているかも知れません。
そんな時、生活上のアドバイスしてくれたり、「女性ホルモンと指の痛みは関係あると聞いたことがあります、一度婦人科を受診してみてはどうですか?」と話してもらえると救われる女性もいるかと思います。
また普段のセルフケアの方法なども教えてもらえると良いですね。
また、女性の健康や美容に関わる職種の方は、更年期のお悩みも聞くことが多いかと思います。
私は以前から病院に行く前に、お話を聞いてもらったり、なにか自分でできることを教えてもらえる間に入る人がいるといいと思っています。
むしろネイリストや、エステシャン、ヨガのインストラクターなど健康や美容に関わる職種のほうが医療者よりも気軽に相談できると思いますので、ぜひそんな役割を担ってほしいと考えています。
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